夏休みも終わりそろそろ2学期の開始。
コロナウイルスの影響により休校や分散登校の動きもあります。
不登校の子をもつ親としてはちょっと複雑ですね。
夏休みをきっかけに学校に行けなくなる子もいますが、逆に心機一転で通おうとする子もいるものです。
休校や分散登校がプラスになるかマイナスになるかはその子次第。
不登校の子を学校復帰させるには焦らないことがマニュアルとされていますがこれも似たような部分があります。
無理させないで少しずつと思う気持ちは間違いではありません。
ただ態度があからさまだと子供にプレッシャーをかけることにもなりかねません。
お子さんのことを大切に思うからこそ焦らず接してきたのに台無しにしてしまうのは辛すぎます。
それを回避するために具体的な例を挙げて説明していきますね。
不登校の子が学校復帰しやすいのは新学期や学年の変わり目
うちの息子は小学校生活が終わろうかという6年生の2月に突然不登校になりました。
まさにタイトルどおりですね。
でも4月からは中学校入学なので無理せず少し休ませれば大丈夫だと思っていました。
他の小学校から来る新しい友達も期待できましたし、本人も中学にはちゃんと通うと言っていたのです。
その言葉通り1学期は頑張ってほとんど休みませんでした。
でもやはり息子にとってはあまり楽しいと思える場所ではなかったのかな。
2学期からはあまり行けなくなってしまいました。
しょうがない、じゃあ3学期から頑張ろう!
学年が変わればクラスも変わって楽しくなるかもしれないし、2年生から頑張ろう!
息子もそう思っていたはずですが同じようにはいきませんでした。
2年生は中二病と言われるだけあって、反抗期も無気力もピークのお年頃。
新学期や学年が変わると子供も気持ちの切り替えがしやすいのはたしかですが持続するとは限りません。
一度は頑張って行こうとしたのにダメだったわけです。
2回目、3回目のリベンジはパワー不足でうまくいかない確率が高いのです…。
学校復帰させようとする声かけは不登校の子にプレッシャーになることも
とはいえ不登校の子を見守ってきた私もそんなに上手くいくとは思っていません。
学期や学年が変わったからといって急に毎日学校に通えるようになるなら悩んでる親がこんなにたくさんいるわけない!
全然通えていなかった子なら1日登校できただけでもそれは大きな一歩なのです。
週に1日でも通えるようになるといいね!
ちょっと慣れてきたから回数を増やしてみようか?
すごい頑張ってるね!
この調子なら1日おきに通っても大丈夫そうかな?
無理させず、褒めながら、本人の意思も尊重しながら少しずつ学校復帰してくれたら…。
このように決して焦らない親の接し方は何も問題ないように思えます。
でも不登校の子供の立場からしたらどうなんでしょうか?
徐々にハードルを上げていくような声かけは時にプレッシャーと感じるかもしれません。
こんなに頑張ってるのにまだ僕(私)はダメなの?
毎日学校に通えるようにならないと満足してもらえないの?
マイナスに捉えられてしまって突然また完全不登校に逆戻りという話も実際あるのです…。
でも焦らない声かけで少しずつ学校復帰できた子ももちろんいるのです。
親は子供の表情や会話の内容で判断しつつ、過剰な声かけはしないように注意しましょう。
不登校の子が学校に復帰するタイミングは自分で決める
焦らず少しずつ、子供の様子を見ながら適度に声をかけてサポートする。
普段から口数の少ない男子などは特に難しいかもしれません。
それなら一体どうすればいいの!と親も苦しい気持ちになると思います。
でも子供を無理やり学校に行かせることは誰にもできないのです。
親のサポートとはご飯を作ったりぐっすり眠れる環境を与えることくらいでしょうか。
学校に行けた日はお疲れ様、頑張ったね!くらいの声かけでいいと思います。
行けなかった日はこちらも辛いと思いますし無理に声をかけるのはやめましょう。
明日は頑張ろうねとか言いたくなっちゃうけどグッと我慢。
学校に行く行かないであまり一喜一憂せずに本人にに任せるのが最適解です。
同じように塾に行く行かない、高校はどこに行きたいとかも自分から言い出すはずです。
学校にしろ会社にしろ人は誰しも縁あるところに辿り着きます。
不登校の子供の増加に比例して、やる気さえあれば進学できる通信制高校もスタンダードな進路になりつつあります。
子供の未来を信じて見守りましょう。