不登校の親の悩みは大きく分けて２つあります。
1つは子供が集団生活になじめないまま成長することの不安。
もう1つは学校に行けないことによる学力の低下です。
精神的に辛いのは前者ですが現実的に厳しいのは後者ではないでしょうか？
まずは大多数の子にとって人生初めての試練ともいわれる高校受験がありますね。
近年ではやる気重視で学力は問わない通信制高校と言う選択が不登校の生徒には主流になってきています。
もちろん何より大切なのはお子さんの意思。
全日制高校を希望して元・不登校でもちゃんと通えてる子もたくさんいます。
どちらにしろ身につけた学力は決して無駄にはなりません。
今回は不登校の子の高校受験に塾や家庭教師や通信教育は必要かを考えていきましょう。
学校に行けない不登校でも高校受験のために塾に通えるか
いつからか「学歴はあったほうがいい」という考えが広まって近年は塾に通うのが当たり前という風潮に…。
本来は学校に通って授業をしっかり受けていれば必要ないものだと思いますが、不登校の子供はそれができないため学校以外の場所で学ぶ必要があります。
参考書などで家庭学習ができれば一番安上がりではあります。
しかし地頭がいい子でなければ独学も厳しいものがあります。
中学生くらいでしたら親が勉強を見てあげられればいいのですが、仕事や家事もありますよね。
現実的に家で規則正しい学習リズムを身につけさせるのは難しいところです。
それに中学生とはいえ素人が教えられるほど簡単な問題ばかりでもありません。
親子間だとお互い感情的になってうまくいかないことも多いもの…。
やはりお子さんが嫌がらなければ塾に通わせることが一番手っ取り早く学力アップが期待できます。
学校は行けないけど塾なら他の学校の子も多くて気にせず通えるという子は案外います。
ネックはもちろん塾の費用ですね。
これは塾によってピンキリなのですが受験生の中学3年生にもなると月額3万円～はみておいたほうがいいでしょう。
なかなか高額ですのでお子さんとよく相談なさってみてください。
塾にも行けない不登校で高校受験するなら個別指導や家庭教師
集団が苦手で教室タイプの塾が無理な子はアットホームな少人数タイプの塾なら通えるかもしれません。
しかし同じ学校の子が1人でもいたら嫌だという子もいるかもしれません。
その場合は個別指導の塾か家庭教師がおすすめです。
何しろ1対1なので親切に教えてくれますし短期間での学力アップも期待できるでしょう。
万が一教え方が分かりづらかったり、先生との相性が悪くても変更することも可能です。
ただ、手をかけてもらえる分費用は集団塾よりも高いと思われます。
もしその問題がクリアできるのであれば家庭教師は大学生など若い先生の場合が多くて話しやすいようです。
世間話から心を開いて不登校が改善したというメリットもあったりしますのでご参考までに。
不登校でお金をかけず学力低下をカバーして高校受験するには通信教育
家で独学は無理、塾は費用が高い、家庭教師はもっと高い…。
どれも無理となると比較的費用の安い通信教育がおすすめでしょうか。
通信教育にもいろいろありまして、最近では受講した履歴を学校に提出すると出席扱いと認めてもらえるものまであります。
一定条件はありますがやはり不登校の子には突出して選ばれているようです。
興味のある方は是非資料請求してみてくださいね。
不登校の増加にコロナの影響もあり、オンライン授業の整備も今後は進むかもしれません。
しかし現在のところ不登校の子供がいる家庭は余計な教育費がかかり大きな負担となってしまいます。
それでも家庭の事情でお金をかけられない場合もあるでしょう。
学力よりもやる気を重視してくれる通信制高校や定時制高校も検討してみてください。
どちらも単位の取得さえできて卒業さえできれば学歴的には同じ高卒なのです。
お子さんの心を軽くする意味でも是非進路の選択肢に加えてみてくださいね。
